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マイクロパーマネントとは

真珠の劣化を防ぐために、真珠科学研究所が開発した加工処理であるマイクロパーマネント。
ここでは、その仕組み、メリットとデメリット、PS加工との違いなどについて解説していきます。

マイクロパーマネントとは?

マイクロパーマネントは、真珠の劣化を防ぐための加工です。
真珠の中のごく小さな隙間を、合成樹脂で埋めることにより、耐久性を強化し、テリを向上します。
多くの場合は、お店の商品を購入した後、ご希望に応じてオプションとして施されます。

有名な真珠鑑定機関である、真珠科学研究所が開発し、処理を行っています。

  • 真珠層の内側を保護する(変色を防止。ヒビやワレの防止。)
  • 真珠層の外側を保護する(荒れを防止。汚れにくくなる。テリの向上)

マイクロパーマネントの仕組み

マイクロパーマネントの技術は、美術品や文化財の保存、修復の技術からヒントを得て開発されたものです。
真珠の微小空間に、合成樹脂を浸透させる処理を行います。

マイクロパーマネントは、以下のような手順で行われます。

  1. 脱水(真珠内部の水分を除去)
  2. 乾燥
  3. 充填(微小な隙間を合成樹脂で埋める)
  4. 研磨(表面の凸凹をとる)

シリコンの特徴

マイクロパーマネントの「合成樹脂」とは、シリコンのことだと思われます。
シリコンは、シャンプーや食器など、様々な日用品に使われている身近な成分です。シリコンの特性として、以下のようなものが挙げられます。

低毒性(人体への外が影響ごく少ない)

シリコンは、人への毒性がとても低く、アレルギーを起こしにくい物質としても知られています。
そんな低毒性をいかして、赤ちゃん用品としても使われています。

撥水性(水をはじく)
耐候性(劣化に耐える)

撥水性、耐候性を真珠に与えることで、汗や乾燥高温に弱いという、真珠の弱点をカバーしてくれます。 また、表層のテリが向上して見えることも、大きな利点です。

マイクロパーマネントのメリット

マイクロパーマネントを施した真珠ネックレス
ホワイト系真珠の黄ばみを防ぎます
黒真珠やブルー系真珠の色の劣化を防ぎます

真珠の色が劣化する原因は、真珠のタンパク質が変化することによって起こります。
マイクロパーマネントは、真珠のタンパク質の変化をゆるやかにしてくれます。

テリや透明感が向上します

真珠表面の微細な隙間にも、合成樹脂が充填されるので、テリが良くなり、汚れを防ぐ効果もあります。

ひびやわれの発生を防ぎます

真珠層の間に存在する隙間は、白濁や割れの原因となります。
微細な隙間を合成樹脂でふさぐことで、その発生を防ぎます。

マイクロパーマネントのデメリット

特にデメリットはありませんが、以下のような点を心配されることもあるようです。

僅かなベタベタ

シリコン入りのシャンプーを使うと、ベタッとする感覚が髪の残って気になる、というかたがいます。
マイクロパーマネントにも、最初のうちは、そんなシリコンのベタッとする感じが少しあります。

ベタベタは少しだけですので、指などでこすりつけないと分からない程度です。
また、しばらく使用することで、余分な合成樹脂がなくなってきますので、ベタベタも消えていくようです。

「真珠でなくなる」というひともいる

業界の決まりとして、「表面にコーティングを施したものは真珠と認めない」との決まりがあります。
マイクロパーマネントは隙間を充填する加工であり、コーティングではありません。
しかし、コーティングだと誤解される方も多いようです。

マイクローパーマネントはしたほうがよい?

マイクロパーマネント証明書

新しい技術に抵抗がない方には、おすすめしたいと思います。
特に、普段から頻繁に利用したい、手入れや保管をちゃんとできるかどうか心配な方には、おすすめかと思います。

しかし、高品質な真珠は、お手入れ(使った後に拭く)と、保管(パールキーパーで保管)に気をつければ、品質の劣化はほぼ無いので、マイクロパーマネントが必ず必要という訳ではありません。
マイクロパーマネントをしたほうが、「より安心」くらいのところかと思います。

PS加工との違い

マイクロパーマネントとPS加工の違い

似たような処理で、PS加工という処理も有名です。

PS加工は、フッ素を使用して、真珠の炭酸カルシウムをフッ化カルシウムに変化させます。
フッ化カルシウムは比較的酸に強い物質なので、表面の荒れを防いでくれます。

マイクロパーマネントとPS加工の共通点

両方とも、真珠に薬品を浸透させて耐久性をあげる処置である、という共通点があります。

マイクロパーマネントとPS加工の違い
  • マイクロパーマネントは、合成樹脂を浸透させて、真珠の隙間を埋める処理です。

  • PS加工は、フッ素を浸透させて、真珠表面をフッ化カルシウムに変化させます。

  • マイクロパーマネントの利点は、汚れを防ぐこと、色の変化を防ぐこと、ヒビや割れを防ぐことです。

  • PS加工の利点は、汚れを防ぐことに特化しています。

当社の対応

真珠修復保存研究会会員証

当社では、マイクロパーマネントを行っています。PS加工は行っておりません。その理由は以下のとおりです。

  • 真珠層がしっかりと巻いてある真珠は、汚れが付いても真珠層を剥けば、もとの輝きに戻る。よって表面の保護をそれほど重視する必要がない

  • 巻きがしっかりしていても防ぎづらいのは、色の変化。よって、色の劣化対策があったほうが良い

  • マイクロパーマネントは、真珠研究で定評のある真珠科学研究所で行っており、信頼感がある。

当店は、真珠科学研究所のクリーニング&エステの代理店です。 (マイクロパーマネントは、真珠のエステに該当します。)

ネックレスとイヤリング・ピアスのセットで、追加料金16,000円(税込)にて承っております。 2週間から1ヶ月ほどお時間を頂きます。

当店でお買い上げ頂くときのオプションとして承ります。 また、当店で過去にお買い上げ頂いた商品にも、行うことができます。

まとめ

以上、真珠科学研究所の開発した、マイクロパーマネントについて解説してみました。

真珠は、多くの方が思うよりも丈夫で、適切な手入れと、適切な保管を行えば、大きく劣化することはありません。

しかし、マイクロパーマネントと行うことで、より安心して着用することができるのではないでしょうか。

以上、参考になれば幸いでございます。