厄年の女性に何を贈る?真珠ネックレスの選び方と渡す時期
厄年を迎える娘に、母が真珠のネックレスを贈る様子
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厄年の女性に何を贈る?真珠ネックレスの選び方と渡す時期

女性の厄年は、数え年で19歳・33歳・37歳。なかでも33歳が大厄とされます。

厄年を迎える女性へ、何を贈るか。古くから「長いものを贈ると命が長らえる」とされ、現代では真珠のネックレスが選ばれています。渡す時期は、元日から節分までが一般的です。

ただし、厄年は災いを恐れるためだけの年ではありません。
「厄年」は本来「役年」——社会のなかで役割を担いはじめる節目だ、という説があります。

この記事では、厄年がいつなのかを調べられる計算ツールとあわせて、1965年創業の真珠専門店の立場から、贈り物の選び方と渡し方をお伝えします。

目次

厄年はいつ? 生まれた年から調べる

厄年は数え年で数えるため、「自分は今年、厄年なのか」がわかりにくいものです。

生まれた年を入れると、今年の数え年と、前厄・本厄・後厄がそれぞれ西暦何年になるかを表示します。

厄年は数え年で数えます。生まれた年を1歳とし、元日ごとに1歳を加える数え方です。
何月何日に生まれたかは関係ありません。だから、生まれた年だけで分かります。

年生まれ

生まれた年を入力すると、数え年と厄年の一覧が表示されます。

厄年の年齢は地域や寺社によって異なる場合があります。目安としてお使いください。
満年齢で数える寺社もあります(有名な川崎大師は満年齢です)。

厄年は何歳のこと?(早見表)

厄年の年齢表

厄年を何歳とするかは諸説ありますが、現代ではほぼ以下のように定まっています。

  • 女性(数え年) : 19歳・33歳(大厄)・37歳
  • 男性(数え年) : 25歳・42歳(大厄)・61歳

女性の場合、最もよく知られているのが33歳です。
数え61歳(還暦)を、男女ともに厄年とすることもあります。

大事なのは、生まれた年を1歳とし、正月ごとに1歳を加える「数え年」で数えることです。誕生日は関係ありません。

ただし、満年齢で数える寺社もあります(有名な川崎大師は満年齢です)。
数え方に全国共通の決まりがあるわけではありませんが、数え年とするのが主流です。

前厄・後厄について

厄年の前の年を前厄、次の年を後厄といいます。

本厄の前後にも慎重に過ごすという考え方が、後の時代に加わったものと考えられます。

一般的には、厄年が本番です。
前厄後厄は、高価でない厄払いの品や、初詣のお賽銭をはずむなど、軽く済ませることが多いようです。

厄年の由来をたどる

平安時代のイメージ画像

平安貴族も気にしていた厄年

厄年は中国大陸から伝わった外来の思想と思われ、古くには、平安時代の文献に見ることができます。
有名な『源氏物語』でも、紫の上が37歳の厄年を迎える様子が描かれています。

厄年のルーツには陰陽道があるとも考えられていますが、正確なところは分かっていません。

中世の年中行事や儀式を記した『拾芥抄』では、13歳、25歳、37歳、49歳、61歳、85歳、99歳が厄年として挙げられています。現代とは異なっているのが興味深いところです。

現代の年齢に定まったのは江戸時代から

現代の厄年の年齢に定まったのは、江戸時代からと言われています。

年齢の根拠のひとつとして、語呂合わせがよく挙げられます。

  • 19は「重苦」
  • 33は「散々」
  • 42は「死に」

ただし、すべての年齢に語呂合わせが伝わっているわけではありません。25歳や37歳については、はっきりした由来が残っていないのが実情です。

その頃、江戸の庶民の間では、川崎大師などへ厄除けのための参詣へ行くことが流行したようです。
現代でいうレジャーとしての役割が、厄除けにはあったのではないかと思われます。

ただし、こうした語呂合わせは後から結びつけられたものという見方もあります。
厄年には、まったく別の捉え方が伝えられています。

厄年は「役年」——恐れる年ではなく、役割を担いはじめる年

厄年と聞くと、災いが降りかかる年、慎んで過ごす年、という印象があるかもしれません。

しかし民俗学には、もう一つの見方があります。
厄年の「厄」は、本来「役」だったという説です。

厄年=役年説は、戦時中の一九四三(昭和一八)年に倉田一郎や瀬川清子といった民俗学者が提唱した説で、厄年は本来、神事に携わる年齢、つまりは役につく年を意味しているというものである。

『厄年の研究 (学研M文庫) 』 島田裕巳 著 学研パブリッシング Kindle 版.,2012

神事において、一定の年齢に達した者が役を担う。その役につく年が「役年」であり、それが時代を経て「厄年」と書かれるようになった、という考え方です。

33歳、37歳とは、何をしている年齢か

女性の大厄とされる数え33歳は、満年齢では32歳前後にあたります。

仕事では中堅として後輩を持ち、家庭では子育ての只中にいる方も多い年齢です。
37歳ともなれば、担う責任の範囲はさらに広がっていきます。

男性の42歳も同じです。

これらの年齢は、人生のなかで最も荷が重くなる時期と重なっています。

体調を崩しやすく、判断を誤れば周囲への影響も大きい。
昔の人が「この年齢は気をつけたほうがいい」と言い伝えてきたのは、迷信というより、暮らしのなかで積み重ねられた経験則だったのかもしれません。

「役年」と考えると、贈り物の意味が変わる

厄年を「災いの年」と捉えれば、贈り物は魔除けのお守りになります。

「役年」と捉えれば、贈り物は節目を祝う記念の品になります。

いわば、壮年の成人式です。

二十歳の成人式に晴れ着を用意するように、社会のなかで役割を担いはじめる区切りに、長く使えるものを贈る。

そう考えると、何を選ぶべきかも自ずと決まってきます。
一年で使い終わるものではなく、十年、二十年と使い続けられるものです。

厄除けの贈り物は「長いもの」

厄除けに最適なパールネックレス

「長いものを贈られると、命が長らえる」という考えで、長いものを厄除けとして贈るという風習があります。

以下のようなものが代表的です。

  • 男性 : ベルト、マフラー、ネクタイ
  • 女性 : 帯、ネックレス

女性への贈り物として、昔は帯が多かったようですが、現代は和服を着ることが少なくなったので、ジュエリーを贈ることが増えてきています。

七色の厄払い

近年、「七色のものが厄払いに良い」という話を聞くことがあります。
由来は諸説ありますが、2000年以降に言われるようになった新しい風習です。

厄年という風習自体が、暮らしのなかで形を変えながら受け継がれてきたものですので、新しい時代に新しい厄払いが生まれるのも自然なことかと思います。

厄除けに真珠のネックレスが選ばれる理由

厄除けのパールネックレスを着用した写真

真珠のネックレスが厄除けに選ばれる理由は、大きく3つあります。

ひとつめは、「厄を払う長いもの」の代表であること。

ふたつめは、七色の干渉色を放つこと。
真珠の表面はごく薄い層が幾重にも重なった構造で、光が干渉して虹色に見えます。近年の「七色の厄払い」にも重なります。

みっつめが、役年を迎えた女性が実際に使う場面が多いことです。

33歳、37歳ともなれば、正式な場に出席する機会が増えます。

  • 職場のパーティー、式典
  • 結婚式
  • 子供の入学式、卒業式
  • お葬式

慶弔どちらにも使えるジュエリーは、真珠のほかにほとんどありません。
役割を担いはじめる節目の品として、実用の面でも理にかなっています。

当店のお客様にも、お母様から贈られた真珠を長年大切に使い続けている方がたくさんいらっしゃいます。

どんなパールネックレスを選ぶか

ロングネックレスが良い、という人もいますが、ロングは使いみちが限られます。
普通の、胸元に沿うチョーカータイプが一般的です。

長さは40〜43cm程度。慶弔どちらにも使えて、首元をきれいに見せる長さです。

良い思い出として一生使えるよう、しっかりとした品質のものを選ばれることをおすすめします。

品質の見方については、鑑定書の読み解き方をまとめた記事をご覧ください。

いつ・どうやって渡すか

厄払いの期間表

一年の始まりに魔を払う、という風習が古来からあります。厄払いも、一年の始まりの日に行うことが多いようです。

  • 太陽暦からみた一年の始まりである 元日
  • 太陰暦からみた一年の始まりである 節分

一般的には、元日から節分までのあいだに、お寺や神社で厄払いをしてもらったり、長いものを厄除けとして贈ったりします。

ただし、時期に厳密な決まりはありません。
ご家族の都合の良い日で構いませんが、贈り物を渡すのは正月か節分の頃が多いようです。

ご両親からお嬢さんへ渡す場合

当店のお客様からよく聞くのは、以下のような流れです。あくまで一例としてご紹介します。

  1. 元日(1/1)から節分(2/3頃)のあいだの都合の良い日に
  2. 神社かお寺に家族で出かけてお嬢さまの厄払いをする
  3. その後少し良いお店で食事をして
  4. プレゼントを渡す

どこで厄払いをするか

神社のイメージ画像

お寺は仏教、神社は神道、それぞれ違う宗教ですが、お寺でも神社でも、どちらでも厄払いをしています。

厄払いで有名な神社仏閣は全国にあります。有名なところにお願いするのも良いですが、近所の氏寺や氏神で厄払いしてもらうのも良いのではないでしょうか。

特別な祈祷をしてもらわず、参詣だけで済ます方も多いようです。

まとめ

厄年は、災いを恐れるためだけの風習ではありません。

「役年」として、社会のなかで責任ある役割を担いはじめる。その節目を迎えたことを祝う機会でもあります。
いわば、壮年の成人式です。

その区切りに、一生使える真珠のネックレスを贈る。

当店にも、お母様から贈られた真珠を何十年と使い続けているお客様がいらっしゃいます。
お手入れを承りながら、そうした真珠に何度もお会いしてきました。

厄除けの品であると同時に、家族の記憶が重なっていく品でもあります。
ご参考になれば幸いです。

参考文献
『厄年の研究 (学研M文庫) 』 島田裕巳 著 学研パブリッシング Kindle 版.,2012
『冠婚葬祭の歴史』 互助会保証株式会社 編 一般社団法人全日本冠婚葬祭互助会協会,2014