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アコヤ真珠のなかでも、高品質の真珠が「花珠」とよばれます。
ここでは、そんな「花珠」について、具体的な花珠の品質、花珠の名前の由来、選んではいけない花珠、着色した花珠があること、などなど。様々な面から解説していこうと思います。

すぐに商品を見たい方はこちらのページをご覧下さい。

花珠とは

花珠の品質 花珠真珠とは、ホワイト系アコヤ真珠の最高品質の真珠に与えられる呼称です。

もともとは美しい真珠をさす一般的な言葉でしたが、1990年代ごろより、鑑定書のランクとして使われるようになりました。

花珠の由来

花珠真珠 「ハナダマ」という言葉は、養殖業者の間では、かなり古くから使われていたようです。

そもそもは”端珠”が語源と言われる。三重県の漁民の間では”漁のハナ”、すなわち漁の一番乗りという意味で”端”の字を使い、ハナを競う時に使われたという。いずれにしてもトップクラスという点では昔も今も同じではあるが。

『ニッポンの真珠がいちばん美しい』 小松博 いなとみのえ 著 繊研新聞社

「花珠(ハナダマ)」はそもそも「端珠(ハナダマ)」であり、トップの真珠の意味で使われていたそうです。
おそらくは、それが転じて、花の美しさを連想させる「花珠」という表記となったのではないでしょうか。

オーロラ花珠とは

「オーロラ花珠」とは、真珠科学研究所の発行する花珠鑑定書につけられた呼称です。
「真珠の下半球に現れる反射の干渉色(光彩色)」のことを「オーロラ効果」と呼ぶことにちなんでいます。

「オーロラ花珠」は真珠科学研究所が発行する鑑定書のみに使われる呼称です。他の鑑定機関が「オーロラ花珠」の呼び名を使うことはありません。

花玉真珠とは

「花玉」は間違った表記です。「花珠」が正しい表記です。よく間違われますのでご注意下さい。

真珠科学研究所の花珠について

真珠科学研究所のオーロラ花珠鑑定書

真珠科学研究所が発行する花珠鑑定書が「オーロラ花珠」です。

真珠科学研究所の審査は科学的な数値を重視します。
科学的であるがゆえに、業者の目視による評価とは離れる場合も多く、真珠総合研究所の花珠と似たような見た目であっても、かなり高額になるケースが多いようです。

高額ながらも、もっとも厳しい基準で審査しています。科学検査をくぐり抜けた真珠としての信頼感があるようです。

真珠科学研究所のオーロラ花珠ネックレスはこちら

真珠総合研究所の花珠について

真珠総合研究所の花珠鑑定書

真珠総合研究所の花珠は、必要十分な品質を備えた真珠です。
科学的な検査に加えて、目視による評価も重視しているので、多くの業者にとっても納得のいく評価だと言われています。

真珠科学研究所のオーロラ花珠と同じような見た目ながら、より安価ですので、価格面で選びやすい花珠だと思います。

真珠総合研究所の花珠ネックレスはこちら

選んではいけない花珠

花珠の鑑定書を発行する鑑定機関は沢山ありますが、ほとんどが信頼のおけない鑑定書です。
信頼できる花珠は、真珠科学研究所と真珠総合研究所の2つの花珠だけです。

「花珠」という言葉は誰でも使えます。怪しい鑑定機関は、どんな低品質真珠でも「花珠」の鑑定書を発行してしまうからです。

ダイヤモンドなどで有名な鑑定機関であっても、「花珠」の品質は信頼できません。
真珠は生き物が生み出す宝石であり、鉱物であるダイヤモンドなどとは構造が大きく違うからです。真珠の鑑定書を発行するのは、真珠専門の鑑定機関でなければいけません。

花珠を選ぶなら、真珠科学研究所と真珠総合研究所の2つの花珠の中から選ぶようにして下さい。

花珠の色の違い

花珠の色の種類

同じ花珠であっても、調色(着色)と無調色という違いが存在します。

調色(着色)を行なった真珠はピンクが強く、いわゆるピンクパールという見た目です。
無調色の真珠はホワイト系の色であり、ピンクの輝きが強いものもありますが、調色(着色)ものほどの派手な色にはなりません。

調色(着色)した花珠について

調色の花珠と無調色の花珠の違い

特殊な染料を、核と真珠層の間に染み込ませることによって、真珠の実体色をピンク系にすることができます。
調色と無調色では、ピンク色の発生のメカニズムが違うので、見た目に僅かな違いがあります。

  • 調色(着色)した真珠は、ひとめで分かる華やかなピンクです。
  • 無調色の真珠は、うっすらと輝く穏やかなピンクです。

調色は伝統的に行われている処理であり、一般的な加工ではあるのですが、過度に色付けした真珠が問題になったこともあり、近年、こだわりを持って無調色真珠を選ばれる方が多くなっています。 無調色の方が希少ですので、値段が高くなります。

薄いイエローが入った花珠もある

一部の花珠には、ごく僅かに黄色味がかったものもあります。
シャンパンカラー、オフホワイト、ライトクリームなどと表現されることもあります。

真珠の本来の色はイエローですが、花珠などの高級な真珠には、色素が薄いホワイトの真珠を選りすぐって用いられます。
しかし、ごくわずかの黄色みであれば、花珠に合格することがあります。(真珠総合研究所は少しイエローが入っていても花珠に合格しやすいようです。)

黄色みのある花珠の方が、一般的に安い値段です。 通常、黄色みのある花珠は、「イエロー系、シャンパンカラー、オフホワイト、ライトクリーム」等の記入がありますが、特に明記しない業者もいますので、注意して下さい。

調色と無調色の見分け方

調色(着色)と無調色とを見分けることは難しく、厳密には鑑定書をみるしかありません。
真珠は調色したものが一般的ですので、調色であることは特に表記しません。
ややこしいですが、以下のようになっています。

  • 表記なし → 調色/着色
  • 無調色と表記 → 無調色/ナチュラル

鑑定書での調色と無調色の見分け方

詳細は下記のブログもご参考下さい。

花珠のなかでの品質の違い

花珠は、すべてが100点満点の品質ではありません。
簡単に例えると、100点満点のうち80点が、花珠の合格ラインである、と例えられると思います。
(正確な話ではなく、だいたいの話だとご理解下さい。)

同じ鑑定書の花珠であっても、80点の花珠と、100点の花珠が混在しています。
ですので、同じ鑑定書で同じ数値を示していても、価格が違うことはありえます。

また、鑑別機関によって基準は違うので、どの鑑別機関によって発行された花珠かによって価格が違います。
一般的に真珠科学研究所のオーロラ花珠が一番高価で、真珠総合研究所の花珠は少し安くなります。
それ以外の鑑定機関の花珠鑑定書は信頼できないので論外です。

真珠科学研究所では、花珠のなかでもプレミアムな真珠を区別して、オーロラ天女の品質ランクを作っています。

花珠とオーロラ天女の違い

オーロラ天女は、オーロラ花珠の一種です。オーロラ花珠に合格した真珠のなかで、テリ(輝き)が特別美しいものに、オーロラ天女の称号が与えられます。

オーロラ天女と認められるには、オーロラ花珠の検査に合格したうえで、更に厳しい検査をくぐり抜ける必要があります。

キズ、巻き、形などの要素は、オーロラ花珠と同じです。 オーロラ天女が優れているのはテリ(輝き)の要素だけです。 テリ(輝き)が優れているゆえに、美しい見ためを持ちます。価格は高くなりますが、特別な真珠をご希望の方は、オーロラ天女をご検討下さい。

オーロラ天女の商品はこちら

花珠落ちについて

花珠落ちとは、「花珠の検査を通らなかった真珠」という意味で使われる言葉です。冷静に考えれば、「花珠より下」の品質ランクをいうので、範囲が広すぎて、曖昧な言葉です。

花珠より下のどのランクになるのか、業者の自己申告は信じず、鑑定機関のランク付けを参考にするようにして下さい。
真珠総合研究所であれば、花珠より下のランクであっても、「準花珠」「良質真珠」などのランク付けがあります。

真珠の品質ランクのピラミッド

当店では、花珠より下のランクの「準・花珠」を、「花珠落ち」として位置づけています。

準花珠/花珠落ちネックレスはこちら

Q&A

ここからは、よくお客様から聞く質問に、お答えしていきます。

花珠にも探したら小さい傷があったけど?

キズに一番厳しい真珠科学研究所の花珠であっても、細かく探していけば、小さなキズが見つけられます。

50個程度の真珠が集まっている真珠のネックレスでは、ごく僅かなキズであれば無傷と同じ見た目ですので、指輪に使われるような無傷の真珠を使うことはありません。
これは、有名ブランドさんのネックレスでも同じです。

とはいえ、真珠科学研究所か真珠総合研究所の花珠であれば、身につけたときに分かるような傷はほぼありませんので、安心してお選び頂ければと思います。

タヒチ黒真珠や南洋真珠にも花珠はあるの?

「花珠」の言葉は基本的に、日本産の美しいアコヤ真珠にだけ適用されます。
ただ、ごく稀に、海外産の美しい真珠を「花珠」と呼ぶことがありますが、あまり正しい呼び方ではないと思います。

巻きの厚い方が良い花珠なの?

美しい真珠であるためには、片面0.4mmの真珠層の巻きが必要です。しかし、0.4mm以上であれば、どんなに巻きが厚くても、美しさに変化はありません。
真珠科学研究所と真珠総合研究所の花珠に認定されていれば、巻きは合格点ですので、それ以上の数値にこだわるのは良くないと思います。

シャンパン、オフホワイトってどんな色?

少し黄色みがかった花珠を、シャンパンカラー、オフホワイト、ライトクリームなどと呼びます。
通常の花珠は実体色がホワイトですが、安価な花珠はこのような色があるようです。普通はシャンパンカラー、オフホワイト、ライトクリームなどとの表記がありますが、特に表記しない業者もあるので、注意が必要です。

10mmの花珠はありますか?

日本産アコヤ真珠の最大サイズは、10mmから11mm程度です。
大粒の真珠ほど、高品質の真珠ができる確率は低くなるので、10mmを超える花珠はめったにありません。

お葬式に花珠は使えますか?

問題なく使えます。花珠は、お葬式などで使えるフォーマルパールの、最も正当なものです。
花珠のピンクは、淡水パールなどのピンクと比べると、とても大人しい色合いなので、お葬式や結婚式など、正式な場面にぴったりです。

同じ花珠でも指輪とネックレスでは品質が違うの?

リング用の花珠の方がキレイです。ネックレス用とリング用(一粒ネックレス用)では評価基準は少し違うからです。

ネックレスは50個ほどの真珠を使っています。50個ほどを総合的に見てキレイがどうか判断します。
一方、リング用の花珠は一つの真珠だけですので、1つをあらゆる方向から見て欠点がないか判断します。

リング用(片穴)は特別であり、ネックレス用(両穴)より美しいことが普通で、判断基準も厳しくなっているのです。

参考サイト
真珠科学研究所
真珠総合研究所