真珠の違いと見分け方 | 真珠生産地愛媛宇和島のパール専門店 Uwajima Inoue Pearl

真珠の違いと見分け方

違いが分からない!

真珠についてよく言われる言葉です。

確かに、真珠の違いは分かりづらいですが、コツをつかめば、簡単に真珠を見分けることができます。

ここでは、「本物と偽物の違い」「貝の種類による違い」「品質の違い」「価格の違い」と、違いの種類ごとに、なるべく分かりやすく解説していこうと思います。

  1. 本物と偽物の違い

  2. 本物と偽物の見分け方

  3. 真珠貝の種類による違い

  4. 真珠貝の種類の見分け方

  5. 品質の違い

  6. 品質の見分け方

  7. 価格の違い

1.本物と偽物の違い

イミテーションパール、フェイクパールと呼ばれる、真珠を模造したアクセサリーは数多くあります。
代表的なフェイクパールの種類は、以下のようなものがあります。

  • 貝パール
  • コットンパール
  • ガラスパール
  • プラスティックパール

これらは、様々な素材を使って真珠のように見せかけた偽物です。

本物と偽物を見分ける方法はいくつかあります。

・真珠と真珠を擦りあわせて、ざらざらしているのが本物、ツルツルしているのが偽物
・蛍光灯で照らすと、青く光るのが偽物、光らないのが本物
・持って軽いのが偽物、重いのが本物

しかし、これらの方法は、著者もやったことがあるのですが、いまいちよく分かりませんでした。

真珠を擦りあわせる

ざらざらのような? ツルツルのような? よく分からない。。。

蛍光灯で照らす

光っているような、光ってないような、やっぱりよく分からない。。。

持って軽いか重いか

全然分からない。。。そもそも同じ大きさの本物と偽物が手元にないと無理。

というわけで、これらはあまりオススメできません。

本物と偽物の見分け方

本物の真珠の穴の様子

本物と偽物を見分けるときには、穴を開けた断面に注目します。

本物の真珠は、断面が直線的で、綺麗な穴があいています。
偽物の真珠は、断面にデコボコがあり、穴の周りの部分が盛り上がったりしています。

ネックレスであれば、穴を開けてある部分は簡単に見れますので、断面に注目して見ていただければと思います。

ただ、本物を偽物と間違えて捨ててしまったりしたら大惨事ですので、最終的な判断はプロにしてもらうことをオススメします。

本物の真珠とは

真珠の着用写真

一番気になるのが、「つけてて偽物だと分からないか?」ということだと思います。これについては一旦、「見る人が見れば分かる」とお答えしようと思います。

大事なことは、「本物か偽物」かは、身につけている本人が一番分かっている、ということです。
偽物をつけて本人が満足されているのでしたら、それはそれで全く問題はありません。

宝石は生活必需品ではありません。
予算が限られている状態で、お葬式などの必要に迫られて買うのであれば、劣悪な品質の真珠よりも、偽物の真珠を買った方が良いと著者は思います。

しかし、本物の高品質な宝石をつける喜びは、とても大きいと思います。
また、本物に触れ合うことで、物事の本質を見分ける力を身につけられるのではないでしょうか。

3.真珠貝の種類による違い

真珠の種類

真珠には、元となる母貝の違いによって、様々な種類があります。

アコヤ真珠

母貝:あこや貝(アコヤガイ)
主な生産地:日本
サイズ:3mmから11mm程度
色:ホワイト、イエロー、ブルー
解説:有核養殖。海水真珠。日本で生産されるいわゆる本真珠。フォーマル等正式な場面で使われる。

アコヤ真珠の特徴
  • 大きさは、10mmくらいまで。あまり大粒でない
  • 形は、まん丸、もしくはまん丸に近い
  • 色は、ホワイト、うっすらピンク、うっすらイエロー、派手な色でない

淡水真珠

母貝:池蝶貝(イケチョウガイ)
主な生産地:中国
サイズ:1mmから非常に大粒まで様々
色:バイオレット、オレンジ、ホワイト
解説:無核養殖。湖などの淡水で養殖される。大量に生産され低品質で安価な物が多いが、近年は綺麗なものも。

淡水真珠の特徴
  • 変形したものが多い
  • 濃いピンク、濃い紫、濃いオレンジなどの派手な色合い、もしくはホワイト

南洋白蝶真珠

母貝:白蝶貝(シロチョウガイ)
主な生産地:インドネシア、オーストラリア、フィリピン、ミャンマー
サイズ:8mmから20mm程度。大粒なものが多い
色:ゴールドリップ(イエロー、ゴールド)シルバーリップ(シルバー、ホワイト)
解説:有核養殖。海水真珠。アコヤ真珠に似た見た目だが、大粒でピカピカする輝き。

南洋真珠の特徴
  • 10mm以上
  • ホワイトはグレーっぽい色が多い

タヒチ黒蝶真珠

母貝:黒蝶貝(クロチョウガイ)
主な生産地:タヒチ
サイズ:7mmから18mm程度。大粒なものが多い
色:ブラック系グリーン、ブラック系レッド、ゴールド、グレー
解説:有核養殖。海水真珠。黒真珠として有名。グリーン色の鮮やかなものはピーコックと呼ばれる。

タヒチ真珠の特徴
  • 10mm以上の大粒
  • はっきりとしたブラック

4.真珠貝の種類の見分け方

真珠の種類を見分けることはとても難しいです。正確には鑑別機関で鑑別する必要があります。

ですが、貝の種類ごとの大雑把な特徴を捉えれば、80-90%程度の確率で見分けることは可能かと思います。

 ホワイト系
 小さい真珠
(10mmまで)
 大きい真珠
(10mm以上)
 まん丸
 アコヤ真珠
 南洋白蝶真珠
 いびつな形
 淡水真珠
 南洋白蝶真珠

 ブラック系
 小さい真珠
(10mmまで)
 大きい真珠
(10mm以上)
 まん丸
 染色したアコヤ真珠
 淡水真珠
 タヒチ黒蝶真珠
 いびつな形
 淡水真珠
 タヒチ黒蝶真珠

 イエロー系
 小さい真珠
(10mmまで)
 大きい真珠
(10mm以上)
 まん丸
 アコヤ真珠
 南洋白蝶真珠
 いびつな形
 淡水真珠
 南洋白蝶真珠

というような感じで考えてもらえれば、大体は区別できるかと思います。
とはいえ、プロでなければ正確な判断はできないので、お店に持っていくことをオススメします。

5.品質の違い

真珠の品質の違い

当然ですが、品質が高いほど価格も高くなります。
真珠の価値について、次の4つの要素に注目してもらえればと思います。

  • 大きさ(大きいほど価値がある)
  • かたち(丸に近いほど価値がある)
  • キズ(キズがないほうが価値がある)
  • 輝き(輝きが強いほうが価値がある)

その他、「色」に関しては、以下のことに注目してください。

  • ホワイト系の黄色っぽいものは価値が低い
  • ブラック系タヒチ真珠でグリーンの色が強いものは「ピーコック」と呼ばれ価値が高い
  • アコヤ真珠と南洋白蝶真珠でイエローのごく強いものは「ゴールド」と呼ばれ価値が高い

6.品質の見分け方

真珠の鑑定書

真珠の品質を見分けることは難しいです。上で記述したポイントを考えていただくほか、 信頼できる鑑定機関の鑑別書で判断する、というのは確実な方法です。

「真珠科学研究所」「真珠総合研究所」のふたつの鑑定機関は、信頼がおけるので見分ける参考にすることが可能です。

逆にいえばこのふたつ以外の鑑定機関の鑑定書であれば、参考にしない方が無難です。

7.価格の違い

品質が高ければ価格も高い、ということはご理解頂けると思います。
では、違う種類の真珠の場合はどうなのか?

真珠の種類によって価格は違う

同じ10ミリの大きさで、似たような見た目のホワイト系の真珠を比べてみますと、価格は以下のような順番になると思います。

  • アコヤ真珠 > 南洋白蝶真珠 > 淡水真珠

これは、希少性による違いです。

アコヤ真珠は比較的小粒な真珠しか生産できないので、10ミリの真珠は希少です。
よって、他の種類の10ミリの真珠と比べると、相対的に価格は高くなります。

真珠の種類によって輝きの性質が違う

では、10ミリの真珠であれば、南洋白蝶真珠や淡水真珠を選んだ方が良いのか?そうはいえません。

似たような見た目であっても、輝きの性質が違うからです。
アコヤ真珠、南洋白蝶真珠、淡水真珠、これらは同じ真珠であっても「てり(色彩をともなう輝き)」の出かたが違います。

真珠のてり(照り)とは

日本の真珠のてりの美しさ

アコヤ真珠の輝き

アコヤ真珠は大きさのわりに比較的高価ですが、しっとりとした奥深い輝きがあります。
真珠科学研究所の小松博先生は、その共著書「ニッポンの真珠がいちばん美しい」の中でこう述べられています。

『真珠の美しさを語るなかで最も重要な『テリ(輝き)』という要素で比べると、アコヤ真珠が世界最高位であることは確かです。

ひいき目かもしれませんが、淡水真珠や南洋白蝶真珠のピカピカの輝きと比べても、 しっとりとした奥深い輝きを放つアコヤ真珠の輝きは、唯一無比のものだと思います。

以上、参考にして頂ければ幸いです。