真珠ネックレスの値段・相場【2026年版】価格差の理由と後悔しない選び方
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真珠ネックレスの値段・相場【2026年版】価格差の理由と後悔しない選び方を専門店が正直解説

真珠ネックレスの相場は5万円台〜100万円超まで幅があります。冠婚葬祭・一生ものを選ぶなら、信頼できる鑑定書付きのアコヤ真珠で30万円以上が目安です。

ただし、同じ30万円でも品質には大きな差があります。

「なぜ値段が違うのか」「何を見れば高品質と分かるのか」——この疑問に、愛媛県宇和島市で1965年の創業以来、三代にわたり真珠を扱い続けてきた専門店が、包み隠さずお答えします。

イノウエパールの真珠ネックレス(花珠)

真珠ネックレスの相場——価格帯の全体像

まず、市場全体の価格帯を大まかに把握しておきましょう。

価格帯 主な種類 品質・特徴 向くシーン
〜5万円 淡水真珠・模造品 カジュアル向け・フォーマル不向き 普段使い・ファッション
5〜10万円 アコヤ真珠(入門) 調色済み・鑑定書なしが大半 入門フォーマル
10〜20万円 アコヤ真珠(上質) 調色済みが多い・鑑定書付きも出始める 冠婚葬祭入門
20〜30万円 アコヤ真珠・花珠入門(小サイズ) 鑑定書付き花珠(6〜7.5mm台) 冠婚葬祭・節目の贈り物
30〜60万円 アコヤ真珠・花珠〜準花珠(標準サイズ) 鑑定書付き・8mm前後・強テリ 結婚祝い・一生もの
60万円〜 花珠高品位・オーロラ花珠・天女 最高グレード・極強テリ・8mm以上 最高品質を求める方

同じ「アコヤ真珠のネックレス」でも5万円台のものと50万円台のものが存在するのは、後述する品質の差によるものです。表の数字はあくまで目安で、価格だけで品質を判断できるわけではありません。

当店イノウエパールの価格帯(参考)

当店では、品質基準を満たした鑑定書付き・無調色の真珠のみを取り扱っています。同ランクの他店と比較すると中〜高価格帯に位置しますが、これは品質選別と鑑定書取得にかかるコストを正直に価格に反映しているためです。

※ 上記は代表サイズの税込価格。サイズにより価格が異なります。


2026年の真珠価格はどう動いている?

アコヤ真珠の価格は、ここ数年で大きく変わりました。

きっかけは2019年以降のアコヤガイのウイルス感染・大量死です。

原因はビルナウイルス科の新種ウイルスで、2022年に水産研究機関が特定しました。

真珠の養殖には、孵化から約2年育てた母貝が必要です。稚貝が大量死すると、2〜3年後の生産量に直撃します。供給が減れば、価格は上がる。それが2022〜2023年ごろの急騰に直結しました。

ただ、ウイルス禍だけが価格上昇の原因ではないと私たちは考えています。

日本経済が長くデフレを続けたこの約20年、アコヤ真珠の価格もほとんど動きませんでした。

一方、世界の物価は上がり続けていた。その間も日本の職人は品質を守り続けていたため、世界的に見れば「最高品質・割安」な宝石という状態が続いていたことになります。

そこにウイルス禍による希少化と、中国での日本産真珠ブームが重なりました。

中国の若い世代を中心に2022〜2023年ごろ日本のアコヤ真珠が爆発的に人気になり、「値上がりは金より激しい」とも評されました。2013年ごろに約10万円で販売されていた8mmのアコヤセットが、2023年には30万円前後まで上昇しています。

世界のバイヤーがアコヤ真珠に殺到し、価格は一気に世界の物価水準へ修正されたわけです。

現在は「生産回復・価格高止まり」の局面です。

2025年の愛媛の生産量は前年比12.3%増と回復基調にあります。しかし共販実績額は直近5年で2番目の高水準が続いており、産地の関係者も「しばらくは高値が続くのではないか」との見方です。

中国の買い支えは2024年ごろから一服していますが、インド・東南アジア・欧米で日本産真珠への評価は高まっており、需要の裾野は広がっています。

ウイルス禍のピーク時には高品質品への投機的なプレミアが相場を押し上げた面もありましたが、現在はそれも落ち着いてきているようです。ただしデフレ期の低い価格水準に戻ることは考えにくく、基調的な高値は当面続くとみています。

当店の正直な見立て:大幅値下がりは期待しにくい状況です。

「安くなったら買おう」と待つより、欲しいと思ったタイミングで品質の確かな一本を選ぶほうが、結果的に後悔のない買い物になることが多いと感じています。


なぜ同じ「真珠ネックレス」で値段がこんなに違うのか

価格差を生む要因は大きく四つあります。

真珠の種類(アコヤ・淡水・南洋・模造品)

「真珠ネックレス」と一口に言っても、まったく異なる種類が含まれています。

アコヤ真珠は、日本・中国の沿岸で養殖されるアコヤガイから採れる真珠です。直径7〜9mmが主流で、フォーマルシーンに最もふさわしい光沢と品格を持ちます。

「真珠ネックレスといえばアコヤ」と言っていい存在です。

淡水真珠は中国の湖や川で養殖されます。価格は安く、5万円以下の「真珠ネックレス」の多くはこちらです。

アコヤ真珠とは光沢感が異なり、フォーマルシーンには向きません。白系の淡水真珠には漂白処理が施されているものがほとんどです。

南洋真珠(シロチョウガイ)は10mmを超える大粒が特徴で、50万円〜が相場です。大きすぎて葬儀には不向きで、パーティーや式典など華やかな場面向けです。

タヒチ真珠(クロチョウガイ)は黒系の色が特徴で、こちらもフォーマル用途とは異なる位置づけです。

模造品・貝真珠は本真珠ではなく、プラスチック・ガラス・貝殻を加工して真珠に見せた製品です。「貝パール」「貝花珠」など紛らわしい名称のものも含まれます。

数百円〜数万円で販売されており、マナー上の着用を禁じるルールはありませんが、大切な場で本物の真珠が与える静かな自信や誇りは得られません。

葬儀・冠婚葬祭・節目の贈り物には、アコヤ真珠を選ぶことが大前提です。

品質を決める要素

同じアコヤ真珠でも、価格差を生む品質要因は以下の通りです。一粒の真珠は「まき・テリ・キズ・かたち・サイズ・いろ」の6要素で評価され、ネックレスになると「連相(一連としての揃い)」が加わります。

さらに「調色の有無」も品質と価格に大きく関わります。

1. テリ(最重要)

真珠層に積み重なった結晶が光を干渉・反射させる現象です。良いテリは鏡のように顔が映り込み、見る角度によってピンクやブルーの干渉色が浮かび上がります。安価な真珠との最大の違いはここにあります。

2. まき(真珠層の厚さ)

真珠層が0.3mm以上あると、テリが安定して長く美しさが保たれます。薄巻きは数年でテリが失われやすい傾向があります。テリの土台となる要素です。

3. キズ

養殖過程で生じる自然なものです。「無キズ」は存在せず、どの位置にどの程度あるかが評価基準になります。安価な真珠には傷の多いものも見られます。

4. かたち

真円に近いほど価値が高いとされます。ただし、完全な真円は自然界に存在しないため、「ほぼ真円」が最高評価です。安価な価格帯では形が歪な珠が混入することもあります。

5. サイズ

同品質なら大きいほど価値が上がります。1mmの差でも価格は大きく変わります。

6. いろ(色)

アコヤ真珠の色は白・クリーム・ピンクがかったものなど様々です。色の均一さや好みによって評価が変わります。なお、調色(着色処理)によって色を整えたものも多く、調色の有無は別途確認が必要です(後述)。

ネックレス固有:連相(一連としての揃い)

ネックレス一本として並べたときの粒の揃いも評価されます。高品質な一連は、すべての珠のまき・色・形が高い次元で統一されています。

調色あり・なし

真珠の色は、調色(着色処理)によって整えられているものが市場に多く出回っています。

「ピンク色で揃った美しいネックレス」の多くは調色によるものです。調色自体は広く行われている一般的な加工であり、それ自体が悪いわけではありません。

一方、無調色の真珠は自然のままの色を持ちます。当店で扱う無調色は、地色が白く、そこに自然な干渉色が宿ったものです。

一粒一粒の干渉色はわずかずつ異なり、ひとつのネックレスの中でそれぞれの輝きが混じり合うことで、人工的には出せない奥行きと自然な美しさが生まれます。

「無調色」と明記していない場合、調色済みと考えたほうが無難です。

鑑定書の有無と機関の信頼性

「花珠」という名称は法的な定義がなく、誰でも使うことができます(詳しくは花珠真珠とは?を参照)。「花珠」と書かれた商品を購入するときは、鑑定書の発行機関が真珠総合研究所であることを必ず確認してください。

一方、「オーロラ花珠」は真珠科学研究所が特許を取得しているため、同研究所の鑑定書が付いたものだけが正式に名乗れます。「オーロラ花珠」という名称があれば、それ自体が品質の証明になります。

ただし、鑑定書であれば何でもよいわけではありません。市場には多様な鑑定機関が存在します。当店が信頼できると判断しているのは以下の2社です。

  • 真珠科学研究所(全真連加盟):オーロラ花珠・天女など最高品位の基準を設けた、最も厳格な機関
  • 真珠総合研究所(全真連加盟):花珠・準花珠・厚巻き良質の基準を持つ、信頼できる機関

この2社以外の機関の「花珠鑑定書」が付いた商品も市場に存在しますが、信頼できるかどうか分かりません。鑑定書がある場合は、必ず機関名を確認してください。


テリが価格を決める——最重要ポイントの見方

アコヤ真珠のテリ・輝き(顔が映り込むほどの光沢)

真珠の価値を最終的に決めるのはテリです。まきの厚さも形の丸さも、最終的にはテリのためにあると言っても過言ではありません。

テリとは、真珠層(炭酸カルシウムの結晶であるアラゴナイトが重なった層)が光を複雑に干渉・反射させる現象です。この光学現象によって、真珠特有の「奥から光がにじみ出るような輝き」が生まれます。

良いテリの確認方法は二つです。

一つ目は、「顔が映り込むか」。テリの強い真珠は、鏡のように顔のシルエットが映ります。顔がぼやけてしか映らない、あるいはまったく映らない真珠はテリが弱い証拠です。

二つ目は、「干渉色が出るか」。光の当たる角度を変えながら見て、ピンクやブルーがほのかに現れるか確認します。これが「オーロラ」と呼ばれる光彩で、強いものほど価値が高くなります。

テリが弱い真珠は白く濁って見え、年数が経つほど美しさが失われやすい傾向があります。

一点注意したいのは、「形が丸く傷も少ないのに安い」という真珠も存在することです。こうした真珠は見た目に問題がないように映りますが、巻きが薄くテリがほとんどないケースが多く、数年で輝きが失われます。

逆に言えば、信頼できる専門家はテリを最優先し、キズや形で妥協します。「少しキズはあるが、見る角度を変えるたびに顔が映り込むほどのテリがある」——そういう選び方をするのがプロです。

外観がきれいに整いすぎているのに価格が安い真珠は、むしろテリを疑ってみてください。テリは写真では伝わりにくいため、動画や実物での確認をおすすめします。

当店では、このテリの強さを最重要の選別基準として、一本ずつ目視で確認しています。


価格帯別に「何が削られているか」を正直に説明します

「なぜそんなに安いのか」を知ることは、「なぜ高いのか」を理解することと同じです。

5万円以下:「貝真珠」「貝パール」「貝花珠」に要注意

「真珠ネックレス」と表示されていても、貝真珠・貝パールは本真珠ではなく貝殻を削り出してコーティングした人工素材です。「貝花珠」という名称もありますが、本物の花珠(アコヤ真珠の最高グレード)とは無関係です。着用を禁じるマナーがあるわけではありませんが、大切な場でそれを身に付けていることが自分の自信につながるかどうか——それが本物と模造の、本当の差だと思っています。

5〜10万円台:アコヤ入門

アコヤ真珠でも、この価格帯はほぼすべてが「調色済み・鑑定書なし」です。薄巻きのものが多く、購入直後は美しく見えても、数年で白みが増しテリが失われやすい傾向があります。フォーマルシーンで使えないわけではありませんが、「一生もの」には向きにくいゾーンです。

10〜20万円台:アコヤ上質

調色済みが大半ですが、鑑定書付きの商品も出始めます。ただし鑑定書が付いていても機関名の確認は必須です。「花珠ネックレスが15万円以下」という商品は、発行機関が真珠総合研究所かどうかを必ず確認してください。

20〜30万円台:花珠入門(小サイズ 6〜7.5mm)

信頼できる鑑定機関の品質基準を満たした真珠が入ってくるゾーンです。ただし、この価格帯では6〜7.5mmの小粒サイズが中心になります。フォーマルシーンでは7.5mm以上が一般的とされており、このゾーンだと「少し物足りない」と感じることもあります。品質の入口として体験したい方、控えめなサイズが好みの方には選択肢になります。

30〜60万円台:花珠・準花珠(標準サイズ 7.5〜8.5mm)

冠婚葬祭のメイン使用に最もふさわしい価格帯です。信頼できる鑑定機関の花珠・準花珠・厚巻き良質が、7.5〜8.5mmのサイズで揃います。

テリの強さは花珠・準花珠・厚巻き良質で変わりません。グレードの差は主にキズの多さと形のわずかな歪みです。テリをしっかり確認できれば、入門グレードでも本物の輝きを持つ真珠を手にできるゾーンです。

無調色で選ぶと、自然な色の深みがさらに際立ちます。娘への結婚祝い・真珠婚の記念・自分へのご褒美として、最も多くのお客様が選ばれるゾーンです。

当店の花珠(8-8.5mm / ¥495,000〜)など代表的な商品がここに位置します。

イノウエパールのオーロラ天女・花珠ネックレス

60万円以上:オーロラ花珠・天女クラス

真珠科学研究所の最も厳格な基準をクリアした、最高品質の真珠です。極強テリ・ほぼ無キズ・真円・連相が高い次元で揃っており、「真珠の本当の美しさ」を純粋に追求した先にある一本です。

当店の天女(8-8.5mm)は¥880,000〜。価格だけ見ると躊躇される方も多いですが、実物を手に取った瞬間に「これだ」とわかる輝きがあります。

ミキモトは真珠業界で世界トップの品質水準を誇るブランドであり、その名前が持つ信頼感は本物です。当店のオーロラ花珠・天女クラスは、そのミキモトの最高品位に近い品質水準にあると自負しています。

ミキモトのアコヤ真珠ネックレスは同等サイズで100万円を超えることも珍しくなく、当店との価格差の主な理由はブランド料と百貨店マージンです。「真珠そのものの輝きで選びたい」という方には、ぜひ実物を比べてみてください。


本物の真珠ネックレスはいくらから?偽物・模造品との価格差

「真珠」という言葉は曖昧に使われることが多いため、整理しておきます。

種類 価格目安 フォーマル用途
模造品(プラスチック・ガラス製) 数百〜数千円 △(マナー上は可・自信の面では別)
淡水真珠(養殖真珠) 5,000円〜5万円 不可〜入門程度
アコヤ真珠(調色・鑑定書なし) 5〜20万円 入門フォーマル
アコヤ真珠(鑑定書付き・無調色) 20万円〜 冠婚葬祭・一生もの

「本真珠」「養殖真珠」という表示があれば、貝が作った本物の真珠ではあります。ただし本真珠の中でも、品質は価格に大きく反映されます。

見分けの目安として覚えておいてほしいのは「テリ」です。 本物の高品質な真珠は、顔が映り込むほどの鮮明な光沢を持ちます。模造品や安価な薄巻き真珠はテリが弱く、白く濁って見えます。鑑定書や素材の証明書は偽造もできますが、テリの美しさは誤魔化せません。

冠婚葬祭や節目の贈り物として「一生もの」を購入するなら、最低でも20万円台から、できれば30万円以上の鑑定書付き・無調色のアコヤ真珠を選ぶことをおすすめします。


要注意:この「お得」は本当にお得か

真珠は高額商品であるだけに、消費者を惑わせる表現が多い市場でもあります。いくつか知っておいていただきたい点をお伝えします。

テレビショッピング・展示会の「大幅値引き」

「定価30万円が本日限り8万円!」——こうした表現には注意が必要です。もともとの定価が適正かどうか、比較対象価格の根拠は何かを確認してください。

展示会には会場費・人件費が大きく上乗せされることがあります。また、衝動買いを促す場の雰囲気の中では、冷静な判断が難しくなります。専門店でじっくり時間をかけて選ぶほうが、後悔のない結果につながることがほとんどです。

「花珠鑑定書付き」なのに低価格な場合

前述の通り、「花珠」という名称は誰でも使えます。鑑定書が付いていても、発行機関が「真珠科学研究所」または「真珠総合研究所」でなければ、品質の裏付けとしては不十分です。機関名の確認は必須です。

ネット通販で信頼できるお店を見分けるには

ネット通販で購入する際は、以下の点を確認することをおすすめします。

  • 鑑定書の機関名(真珠科学研究所 or 真珠総合研究所)が明記されているか
  • 無調色かどうかが明記されているか
  • 動画でテリの光の動きが確認できるか
  • 創業年・所在地・担当者の経歴が明示されているか
  • 返品・交換に対応しているか

なお、「産地直結」という言葉は業界で多用されていますが、実態を伴わないケースがほとんどです。当店を含むほとんどの専門店は業者を経由して仕入れており、小売店が産地から直接必要量を調達することは現実的ではありません。

それよりも、創業の背景・所在地・担当者の専門知識が具体的に記されているかどうかのほうが、信頼性の判断に役立ちます。

購入後のアフターサービスを確認する

見落とされがちですが、購入後のアフターメンテナンス対応も、信頼できるお店かどうかを見極める重要な指標です。

真珠ネックレスは、数年に一度の糸替えや定期的なクリーニングが必要です。

しかし、安価な真珠を展示会などで販売する業者の中には、アフターケアに対応していないところが少なくありません。一度きりの売り切りで、販売後に連絡がつかなくなるケースも実際にあります。

対して信頼できる専門店は、購入後の長期的なケアを前提にした関係を大切にしています。「買って終わり」ではなく、「ずっと使い続けるためのパートナー」として機能できるかどうか——その覚悟があるかどうかが、お店の本質を映しています。

購入前に「買った後の糸替えやクリーニングをしてくれますか?」と聞いてみるのも、お店の信頼性を判断する一つの方法です。


サイズの選び方——専門店が教える順序

真珠ネックレスを選ぶとき、多くの方が「どの品質にするか」を先に考えがちです。しかし専門店の接客では、選ぶ順序は決まっています。

①サイズを決める → ②そのサイズの中でできる限り品質を上げる

なぜサイズが先なのか

30万円以上の真珠になると、品質グレードの差(例えば花珠か準花珠か)は、実際に身につけると思ったほど気にならないことが多いのです。テリも巻きも、日常生活の中で横に並べて比較することはまずありません。

一方、サイズの差は着けてすぐわかります。7.5mmと8.5mmでは、首もとの印象が確実に違います。だからこそ「自分がどのサイズが好きか」を先に決めることが、後悔のない選択につながります。

「8-8.5mmがおすすめ」に引きずられすぎない

ネット上には「真珠ネックレスは8-8.5mmがベスト」という記事が多く見られます。当店でも基本的には8-8.5mmをおすすめしていますが、これが全員に最適とは限りません。

実は40年ほど前まで、養殖技術の関係で7〜7.5mmの真珠が主流でした。そのため、年配の方のタンスには7〜7.5mmの真珠が眠っていることも多く、「昔からこのサイズに慣れている」という方も少なくありません。

また、百貨店でよく見かけるミキモトの真珠は5〜6mm台が主力です。ミキモトを基準にすると、当店の7〜7.5mmでも「思ったより大きい」と感じる方がいるほど、サイズの印象は相対的なものです。

サイズ 印象・向く方
7-7.5mm 上品でおとなしい。細身の方・小柄な方・控えめな雰囲気が好みの方。意外と着ける人を選ばず、気に入る方も多い
7.5-8mm フォーマルの標準域。幅広い体型・年齢に合う
8-8.5mm 最も人気。存在感と上品さのバランスが良く、多くの方に似合う
8.5-9mm 大粒で華やか。存在感を求める方、体格のある方にも映える
真珠ネックレスのサイズ比較(7.5mm・8mm・8.5mm)

「ネットで8-8.5mmがいいと書いてあったから」とそのまま決めるのではなく、一度7〜7.5mmも実際に手に取ってみてください。案外小さめのほうがしっくりくる、という方は少なくありません。

当店のサンプルセットには7-7.5mmから8.5-9mmまで複数のサイズが含まれているので、ぜひご自宅で試してみてください。

目的別・予算別の目安

目的 推奨予算(市場全体) 当店での目安
葬儀・冠婚葬祭に(まず1本) 18万〜35万円 厚巻き良質 7.5-8mm(¥297,000〜)
節目の贈り物(娘・自分への記念) 30万〜60万円 花珠・準花珠 8-8.5mm(¥429,000〜)
最高品質の一生ものを 60万円〜 オーロラ花珠・天女(¥599,000〜)

後悔しない選び方の手順

  1. サイズを試す——実物を首にかけて確認する(サンプル貸し出しを活用)
  2. 鑑定書の機関名を確認する(真珠科学研究所 or 真珠総合研究所)
  3. 無調色かどうかを確認する
  4. テリを実物・動画で確認する(顔が映り込むか)

イノウエパールの真珠ネックレス

イノウエパールの真珠ネックレス

当店は愛媛県松山市に実店舗を構え、1965年の創業以来、宇和島の真珠に携わり続けてきた三代目が運営しています。取り扱う真珠はすべて無調色・自社の品質基準をクリアしたものに限り、主力商品には信頼できる鑑定機関の鑑定書を付けています。

厚巻き良質・準花珠・花珠・オーロラロゼ・オーロラロゼプレミアム・オーロラ花珠・天女の7グレードを展開しています。サイズは7〜9mmの範囲で、グレードごとに複数のサイズをご用意しています。

当店でお求めいただいた真珠ネックレスの多くは、糸替え・クリーニング・長さ調整を永年無料でお受けしています(部品交換等は実費)。一生もの、というのは言葉だけでなく、ずっとお付き合いできる関係性のことだと考えています。

本文で触れてきた価格帯・グレードの話を補足します。当店では、テリが「強」または「極強」の真珠しか扱っていません。

そのため、最も手頃な「厚巻き良質」も「準花珠」も、テリの強さは花珠と変わりません。グレードの差はキズの多さと形のわずかな歪みだけです。

「テリで妥協するくらいなら、キズや形で妥協する」——それが当店の選別基準であり、ロゼグレードも同じ考え方から生まれています。「オーロラロゼ」はオーロラ花珠と同等のテリ・まきを持ちながらキズや形でわずかに妥協したグレード、「オーロラロゼプレミアム」は天女と同等のテリ・まきで同様に妥協したグレードです。


写真だけでは、サイズの印象は伝わりません。また、テリの美しさも写真だけでは100%伝えきれません。

イノウエパールでは、7-7.5mm〜8.5-9mmの複数サイズ・グレードを実際に首にかけて確認できるサンプル貸し出しをご用意しています。

「思ったより7.5mmが好きだった」「やっぱり8.5mmが似合った」——実物を試すと、答えが出ることがほとんどです。

はじめての方も、LINEやお電話でお気軽にどうぞ。


よくある質問(FAQ)

Q. 真珠ネックレスの相場はいくらですか?

A. 市場全体では5万円台〜100万円超まで幅があります。種類・品質・鑑定書の有無によって大きく異なります。冠婚葬祭・一生ものとして使えるアコヤ真珠(鑑定書付き・無調色)は30万円以上が目安です。


Q. 10万円の真珠と30万円の真珠は何が違いますか?

A. 主な違いは「テリ(輝き)の強さ」「鑑定書の有無」「調色の有無」です。

10万円台の多くは調色済み・鑑定書なしで、薄巻きのため数年でテリが落ちやすい傾向があります。30万円以上になると、信頼できる鑑定機関の基準を満たした鑑定書付きの真珠が揃い始めます。

テリの違いは実物を見ると一目瞭然で、「顔が映り込むか」が目安になります。


Q. 花珠真珠ネックレスはいくらですか?

A. サイズと鑑定機関によりますが、8〜8.5mmで30〜50万円台が多く見られます。当店の場合、花珠(8〜8.5mm)は¥495,000〜です。なお「花珠」という名称は誰でも使えるため、鑑定機関名(真珠科学研究所または真珠総合研究所)の確認は必須です。


Q. ミキモトと専門店の真珠は何が違いますか?

A. ミキモトは真珠業界で世界トップの品質水準を誇るブランドであり、その品質は本物です。当店のオーロラ花珠・天女クラスは、ミキモトの最高品位に近い水準にあると自負していますが、「同等以上」と断言するものではありません。

主な価格差はブランド料と百貨店マージンによるもので、真珠そのものの輝きで選ぶなら比較していただく価値はあると考えています。


参考資料